訥々

椅子に座って夢の話をします。

ネコのあくびの開始点と終了点

ネコの「あくび始まり」と「あくび終わり」の定義に関するカンファレンスに参加する夢を見た。 会場はダブリンで、飛行機を乗り継いだ。 カンファレンスでは、各国の研究者からネコのあくびに関する最新の研究成果が発表されていた。 ちなみにあくびの開始点…

発電するフカ

夢に出てきた発電装置に、フカと呼ばれるものがあった。 それは真っ白で、巨大なジンベエザメのハリボテのような見た目をしており、和紙のような素材でできていた。(フカの呼び名はサメが由来なのかもしれない) 大きく口を開けたフカが大地すれすれを進む…

飼い猫との会話

夢では飼い猫ともよく話す。 先日、夢の中で飼い猫とテレビをみていると、「アルカイナジア国際大会」というものが2027年に開催されるとのことだった。 私が猫に「たのしみだね」と言うと、彼は「そんなに長く生きられないよ」とこたえた。 そうか、そうなん…

知らないけど身近な味

疲れてるときに混ぜ物の発泡酒を飲むと、ディストピア系のSF小説に出てくる下級市民が飲む安酒のような味がする。 まるで工業用アルコールのような、鼻に抜ける異様な匂い。嗅いだことのある匂いだが、どこで嗅いだのか定かでない。 路地裏を歩くと、傍らに…

夢の住人との会話

私は普段、文字を読むのが遅い。目を滑らせると文字もふよふよ動いてしまうので、定規や付箋を補助に使うことが多い。 昼寝をしていると、夢の中でとてもスラスラと小説が読めて気分が良かったことがあった。 あんまりスラスラと読めるので嬉しくなり、隣で…

虫除けスプレーを探す

夏の夕暮れに庭の花に水やりをする。すると蚊がよたよたと寄ってきて、私の腕のあたりでホバリングした。 刺されると厄介だな、と思って、部屋に戻り、虫除けスプレーを探す。 たしかすごくよく効くものがあったはず。 どこで見たんだっけな。たしかパッケー…

入れ子の夢

夢が入れ子構造をとっているとき、起きたあともしばらくは現実が疑わしい。 夢から醒める夢というのは大変で、勘弁してくれという気分になる。 目覚めて、それが現実だと信じてせっせと身支度をしていると、テレビが妙なニュースを報じはじめる。 たとえば、…

朝にすること

朝起きて、自分がどの時期にいるのか、たまに分からないことがある。 自分は働いているのか、学生か、同居か一人暮らしか。家具の配置、ドアの位置、窓からの景色。 なんでこんなことが分からなくなるのか分からないけど、昨日の自分がつけたエアコンを消し…

訪れない待ち人

あまり暑くない夏の日に、ドーナツ屋で人を待っていた。 前日に突然「明日のこの時間に約束があったな」と思い出して、自分にしては珍しくドタキャンもせず、待ち合わせ場所にも10分前に着いた。 アイスコーヒーを飲みおわっても待ち人は現れず、私はそろそ…

死人をあつめて開く店

夢で、ベンチに座っていた隣の人が、向かいに立つ人にこんなことを言った。 「死にたいですか、なら死んだことにして私のところに来ませんか、死人をあつめて そこの旧市街でちいさなスパイス屋を始めてるんですよ」 私はベンチでサンドイッチを食べてて、口…

現実のふわふわ感

‪たまに、現実感に乏しい時間というのがあって、そんなときとても悲しい気分になる。 自分はもうこの場所にはいなくて、現実だと思ってるのは自分が昔体験した場面を再生してるだけのような気分になって寂しくなる。‬ 古いビデオをひとりで観ているような気…